わたしのオートクチュール刺繍との初めての出会いは、

アパレル企業勤務中に、パリで ルイ・フェローのオートクチュールコレクションの

キャットウォークを実際に見たときです。

 

オートクチュールは上品で華麗なだけでなく、

自由で大胆な発想力と大人の洗練さを合わせ持つ美しいものであるということに感動し、

それまであらゆる制約の中で作る“商品”が 仕事だった私の生活と人生を変えたのです。 

  

すべてを振り切ってパリに行き、その技術とクリエーションを学び、

それから約20年が経ちました。

世の中の想いは“商品”から作り手の情熱や意図が伝わるモノ、

使い手が誇らしい気持ちになるモノ、大切に使い次に伝えたいモノ”へと

確実に変わっています。


 オートクチュール刺繌もまさにそんな“想われモノ”です。

あの時の私の感動はこれからの時代を予感し、

深く生きることへと導いてくれたのでしょう。


オートクチュール刺繍という創造を通して

個の豊かさを表現し、

その喜びと想いを伝えていきたいと

願っています。